その後二人で夕食の食材を買いに行き、今日はじゃぶじゃぶにした。



飲み物はビールと酎ハイを買う。



二人でカートを押しながら、おつまみを選んでると声をかけられ、振り向くと百合ちゃんと佳奈ちゃんがいた。



「まさか、聖夜と暮らしてる訳。」



いえ、いえ、違いますから、百合ちゃん落ち着いて下さい。



「そうだよ百合。俺は美莉と一緒に暮らしてる。付き合ってるからなんの問題もない。百合は俺の事を諦めてくれ。」



聖夜、なんで、そこまで言うかな。



もっと優しく言えないのだろうか。



百合ちゃんを傷つけたくないのに。



「なんで、こんなオバサンがいいわけ。私は聖夜の為にダイエットしてるのに。」



そうなんだ、恋する乙女だとおばさんくさい事を思ってると。



「俺は外見で女を選んだりしない。美莉の年は全く気にならないし、美莉の全てが好きなんだ。」



聖夜は思ったより一途だと関心してしまう。



聖夜が百合ちゃんたちが見てる前で、私を抱き締めた。



聖夜やりすぎです。



百合ちゃんの顔が見れない。



仕事仲間だから、上手くやって来たいのに。



「二人とも今からうちに来ない。圭吾君も彼女連れてくるんだ。」



聖夜が嫌そうな顔をしたけど、無視した。



「私は行きたい。」



聖夜の手をそっと握った。



「好きにしろ。」



良かった。



百合ちゃんには、今は無理でも私たちの事を認めて欲しいと思う。



聖夜を好きな気持ちを無視したくない。



百合ちゃんの気持ちに負けないくらいに、聖夜を大切にしたいから。



ごめんね。



聖夜の気持ちは分かってるいるから、大丈夫。



いつか、百合ちゃんに私たちの交際を認めてもらえたら嬉しい。


そんな日は必ず来ると信じたいから。