聖夜、手が痛いよ。



「美莉は圭吾君と何をしてた。」



何って、仕事の引き継きをしてただけ。



まだ、たくさん圭吾君に教えてもらわないといけないことが多いのに。



「仕事の話だとしても、あんな近くによらなくてもいいだろ。」



そんなに近づいてないと思うけど。



「そんなつもりはなかったのに。」



「今にもキスしそうだった。」



聖夜の被害妄想もいいでところです。


「駄目なものは駄目だ。圭吾君も男だと言うことを忘れるなよ。」



聖夜は超嫉妬深いね。



元カレに嫉妬なんかされたこともなかったし。



めんどくさいな。



ハァー。



「聖夜は仕事しなさい。私はまだ圭吾君に、教えてもらいたい事があるんだからね。」



圭吾君の所に行こうとするのを、聖夜が止めた。



ちょっと、なんなのよ。



仕事中は、上司と部下なんだから。



私用があるなら、勤務が終わってからにして下さい。



聖夜から離れようとすると、いきなり引寄せられ。



回りに誰もいない事を確認すると、聖夜が強引にキスをする。



ここは仕事場だよ。


誰に見られたら大変でしょ。



「誰に見られたって構わない。見せつけたいし、美莉は俺のもだといいたい。」



でも、仕事中は駄目です。



聖夜の耳元で囁いた。


「この続きは、うちに帰ってからにしましょ。」



どうだ。



驚いてる聖夜の顔が面白い。



やられたままではいませんから。



やられたらやり返すのが私ですから、忘れないで下さい。


聖夜は本当にお子ちゃまなんだから、疲れる。