9時に起きて掃除と洗濯をした。



聖夜の物も洗う。



鼻歌を歌いながら洗濯物干してる自分の姿が、可笑しくて笑えた。



私だって、やるときはやるんだから。



兄と姉が見たら、もしかして気絶するかも知れない。



お母さんにも会ってない、今の私を見たら驚くだろうな。



一人言を言いながらサンドイッチ食べ、早めに支度をして出勤すると、店に親父が珍しくいた。



圭吾君と何か話してるみたいで、挨拶をして店に入り、父さんに近づき。



「店に何か用事でもあったの。」



「嫌、おまえが真面目に働いてるか、様子を見に来ただけだ。」



娘を信じないよ。



「私なら大丈夫だよ。コンビニの仕事頑張ってるから。」



「その事は圭吾君から今聞いた。今度こそ本気だな。途中で逃げ出すなよ。」



大丈夫。


本気で頑張るから。


「分かってる。私一人じゃないから頑張れるよ。」


そう、私は一人じゃない。


聖夜も店の仲間がいるから、どんな困難も乗り越えてみせる。



「恋愛に口出しはしないけど、のめり込んで、自分を見失うなよ。おまえは店長なんだから、いい加減な気持ちでは勤まらないぞ。」



前みたいな事にはならないから、心配しなくても大丈夫。


自分を見失ったりしない。



「父さん、今までごめんなさい。」



父さんが私の頭をなぜて、優しい笑顔を見せた。


たくさんの迷惑と心配かけて、反省するどころか、開き直って、反抗ばかりしてたから。



母さんを泣かせてしまったけど、これからは私の頑張る姿をみてほしい。


ごめんね、母さん。


これからの私を見ていて下さい。