一つになれた事が、こんなにも幸せなんだと、始めて知った。


結婚を約束した隆之と結ばれた時も、こんな幸せを感じなかったし。



私を抱き締めたまま、聖夜が眠っている。



聖夜の寝息を聞きながら、私も静かに目を閉じた。



朝が苦手な私が目を覚ますと聖夜はいなくて、ベットにメモがあって。



《朝はサンドイッチ作ったので食べて。美莉は13時出勤だから遅れないように。俺は学校が終わったら店にいくから、帰りは一緒にかえろうな。美莉、愛してる!》



メモを見ながらにやけた。


昨夜の事を思いだすと、体が熱くなる。



聖夜に抱かれ、本当に愛してくれたのが分かった。



嬉しくて涙を流す私に、何度も聖夜が囁いのだ。



「美莉、愛してる。大切にするから。」



聖夜の優しい声が耳から離れない。



聖夜の気持ちに、たくさん答えて行きたいな。


二人で幸せになろうね。


どんな未来が来るのかは分からないけど、聖夜と一緒にいたい。


ただ、それだけを願った。