聖夜がお風呂から出て来た。



「美莉も入ってこいよ。」


下着とパジャマを持とうとすると、聖夜が取り上げた。



「それはいらない。」



心の準備が出来てないです。



「無理にしないから、安心していいよ。」



下着もパジャマもなしって事は、いくらなんでも無理です。



聖夜とお揃いのバスローブを渡された。



この前一緒に買ったものだ。



これを着るなら、恥ずかしくないかも。



バスローブを持って、バスルームへ向かう。



聖夜に抱かれてもいいかなと思ったけど。



お風呂につかり、色んな事を考えると、聖夜は最初から強引な男で、全然タイプではなかったのに、気づいたら好きになっていた。



12才差の事はすっかり忘れてしまい、先の事はまだまだ不安だけど、大丈夫だと自分に言い聞かせる。



覚悟を決めてお風呂を出ると、聖夜はリビングにいなくて、寝室へ向かうとベットの中にいた。



「美莉、こっちにおいで。」


なんだか、緊張して体が上手く動かない。


「美莉、いい匂いがする。」


聖夜に抱き締められた。



聖夜の腕の中はとても暖かかくて、このまま流されてもいいかもなんて、私らしくないことを思ってしまう。


聖夜を信じてみようかな。