機嫌が直った聖夜は、私のそばを離れようとしない。



聖夜、お願いだから離れて下さい。



これでは仕事になりません。



高校生の百合ちゃんたちは、20時に帰って行った。



聖夜に百合の事は気にするなと言われたけど、百合ちゃんは中々聖夜を諦めそうもない。



だけど、夜と付き合ってるのは私だから、何を言われても頑張ろうと思う。



今までの私では考えられないけど。



恋愛なんてどうでも良かったし、仕事も全くする気になれなかった。



聖夜に出会って、かなりの影響を受けたから、前向きに考えられるようになったのだ。



とても、12才も年下とは思えない。



聖夜の事を考えて、ボーとしていた。



「店長、聖夜の事ばかり考えてないで、仕事してください。 」



隣にいた和人君に言われてしまった。



「店長は聖夜のタイプだから、聖夜は必死になったんだな。アイツはいい奴ですよ。 店長は聖夜の隣で笑ってて下さい。アイツは俺の弟みたいな奴なんで、頼みます。」



聖夜はみんなに好かれいるんだね。



なんか、ほっとして、安心した。



聖夜はいいやつか。



うん、そうだね。



駄目だ、仕事中は聖夜の事は忘れないと。



仕事にならない。


久しぶりの恋に舞い上がっていた。