聖夜に散々叱られ、一緒に出勤した。



聖夜に今日から俺美莉と住むからと、宣言されてしまうし。



何故、どうして、なんて聞こうとしたら、怒られた。


「俺がいないと手抜きして、又元のぐらたら生活になるだろ。」



ごもっとな、ご意見でございます。



聖夜に駄目とは言えなかった。



でも、聖夜がずっと一緒だと、かなりしんどくなるのは確か。



店でも、家でも一緒だなんて、本当に前途多難。


家出したいよ。



「コンビニの仕事を本気で覚えろよ。」



はい、分かっております。



「美莉は自分が店長なんだと言う自覚を、持たないと駄目だぞ。」



そんなもの持てません。



コンビニの仕事もまとも出来ないのに、店長なんて、おそれ多くて本当はやりたくない。



だけどね、私だって変わりたい。



圭吾君に言われてしまった。



「数日前まで喧嘩してたのに、店長は聖夜の言うことは聞くんですね。」



だって、聖夜が怒ると怖いし。



聖夜が言わなくてもいいことを口にした。



「圭吾さん、俺たち付き合う事になったんですよ。」



ほらね。


圭吾君は驚いて、私を見た。



「すみません。なんか成り行きでそうなってしまいました。でも、仕事は頑張りますから安心して下さい。」



圭吾君が笑いだした。


なんで、笑うかな。


これでも、私は必死なんです。


恋愛には必死になれないけど。