「美莉、起きろ!」



誰なの。



私の昼寝を邪魔するやつは。



「約束を破ったから、今から襲うぞ。」


やだ、なんで、聖夜がいるの。


今何時?


「ごめんなさい。もうしませんから。」


ベットから飛び起きた。



ベットに入ったのは確か12時過ぎで、今はもう16時半。



どれだけ、寝たんだろ。


聖夜が怒るのも当たり前で。


半分寝ぼけた私に、聖夜が罰だとキスをした。


ベットに押さえつけられ身動きが取れない。


足をバタつかせると、聖夜が私の体に覆い被さって来た。


絶対絶命。



「約束を守らない美莉が悪い。」



「聖夜ごめん。明日から守るから。」



どうしたら、許してくれるのか。



泣いてごまかそう。



聖夜は、私の涙に弱いから。



「聖夜ごめん。こんな形でするのは嫌だよ。」



「俺の気持ち分かるか。俺がどれだけ美莉が好きか、分かってるのか。」



「分かってる。私も今度は頑張るつもりでいたけど、睡魔には勝てなくて、本当にごめんなさい。」



聖夜、半分は本当だから、自分に甘いから、ついつい楽な方に逃げてしまうんだ。



「分かってるなら、今回だけは許してやるよ。」



聖夜が私から離れた。



涙と鼻水で、多分顔はグチャグチャだ。


聖夜が本気で怒るとマジ怖い。


グチャグチャの顔に、聖夜がキスをした。



もう、直ぐにキスするし、でも、そんな聖夜か嫌いではなかった。


多分、好きなんだと思う。