益々不安になるばかりで、真剣に二人の様子を見ていた。



多分、美莉も同じ気持ちなのか、俺の手を強く握っている。



「何で年を気にするんだよ。最初に付き合う時、俺は言っただろ。年は関係ない。亜依が好きだから、あの時の気持ちは今も変わってない。」



泣きじくる亜依さんを彼が抱き締めている。



目の前で見るラブシーンはかなり刺激的で、美莉を抱き締めたくなった。


不味い、キスまでしてるし。


そう言う事は、他の場所お願いします。



美莉の視線を感じて、美莉をみた。


美莉もキスしたいなら、直ぐにでもしてやるぞ。


美莉に心を読まれたみたいで、視線を直ぐに反らした。


ここは、強引に行くべきなのか。



へたれの俺は、じっと我慢するしかなかった。



その後、二人は仲直りしてキムチ鍋を食べ帰って行った。


「聖夜、二人が仲直りして良かったね。」



二人が仲直りしてくれて、これで俺たちも前に進める訳。


「美莉、告白の返事を聞かせてほしい。」



そんなに驚く事はないだろ。



もう、俺は我慢の限界です。



佐々木さんも彼氏と仲直りした訳だし、俺たちも仲良くしたいなと思います。



美莉、返事をお願いします。


美莉が俯いてしまった。



どうして、俯くんだ。


答えはノーなのか。



「いいよ。」



いいよって、何がいい訳。



美莉、もう一度分かるようにお願いします。



「聖夜と付き合ってもいいよ。」



俺は嬉しさのあまり、口をポカンとあけたままで言葉が上手く出てこない。



「でも、浮気したらすぐ別れるからね。」



美莉のきつい言葉も嬉しくて、美莉を力の限り抱き締めた。



痛いと暴れる美莉を離してやらない。



こんなに嬉しいのは、始めてたかもしれない。


美莉、俺は絶対浮気はしないと誓うよ。


こんなに好きなのだから。