佐々木さんも悩んでるみたいで。



「今回は浮気じゃないかもしれないけど、前にも色々あったし信じられないから、もう無理。」



「前にもって由利の事だろ。由利は飲み友達で、実夏はサークル仲間。幸恵は幼馴染みで、恋愛感情ないし、前もいったろ亜依とは結婚したいと思ってる。」


次から次へと出て来る女の名前に驚くしかなかった。



「工藤さん酷いです。例え浮気じゃなくても、回りにたくさんの女の人いたら心配になるのは、当たり前です。私はそんな彼氏は、絶対嫌です。」


そう言って美莉が俺を見た。


俺は関係ないと思いますけど。


「分かったから、もう他の女と飲みに行かないし、サークルも辞めるから。俺はおまえと別れるつもりはない。」


「私は別に他の女と遊ぶなとか言ってない。私の約束より他を優先するのが嫌なの。誕生日もクリスマスも、約束してたのに友達のとこ行っちゃうし、もうあんな思いしたくない。」


亜依さんが声を上げて泣いた。


「亜依が行って来ていいって言ったからだ。何で行かないでって言わないんだよ。」



「私は5才も年上だから、我が儘言って嫌われたくなかった。」



美莉にはそんな思いは、絶対させないから。



又、美莉は泣いてるし。



腹減って仕方ないのを必死に我慢した。



今は言える状況じゃないよな。


どんな時も腹は減りますから。