先ずは自己紹介だよな。



「俺は天野聖夜、一応学生です。好きな彼女落とす為に、今必死になってます。」



「俺の大好きな彼女で、名前は里中美莉。まだ彼女ではないけど、今日中に彼女にしてみせます。」



思いきり、宣言してやったぞ。



美莉が嫌がっても、彼女にするからな。


「工藤さんは亜依さんの事どう思っていますか。聖夜に好きって言われても本気になれなくて、私が12才年上だから不安なんです。」



工藤さんがゆっくり話だした。



「俺は今でも亜依が好き。亜依はもう信じられないって言うけど、亜依といると落ち着くし、他の女とは駄目なんだ。この前一緒にホテルいた子とは何にもなかった。」



本当の事なのか。



美莉もかなり驚いている。



「あの子も彼氏がいて、酒飲み過ぎて気がついたら、一緒にいてお互いびっくりした。」



「俊輔の嘘つき。」



「嘘じゃねぇよ。そんときの女呼んでもいいし、俺の話を信じろよ。」


亜依さんが泣きだしてしまった。



「もう騙されないから。」



どうすればいいのか。


どちらかの見方をする訳にはいかないし、美莉なんとか言えよ。


はぁ、何で、美莉まで泣いてるんだよ。


俺は鍋の火を止めた。


話が長くなりそうだな。


一番年下の俺が仕切るしかないのか。