お店の店員さんが、俺たちをずっと見ていた。



「彼女さん可愛い方ですね。とてもお二人はお似合いですよ。」



いつもならこんなおせいじと思うのに、何だか嬉しくてたまらない。



「俺はかなり彼女に惚れてますから。」



「いいですね。彼女さん、こんな素敵な彼に愛されて、羨ましいです。」



「彼女には中々俺の思いが届かなくて、苦労してるんですよ。彼女は自分が年上だと言うことを気にしてるんです。俺は年は関係ないと思っているのに。」



俺は初対面の店員さんに、ついつい愚痴をこぼしてしまった。



「年は気にしないと言ってくれても、私も気になりますね。1 、2才の違いならともかく、5才も違えば考えてしまいます。」



5才差でも悩むものなのか。



「アイツと俺は12才差なんですよ。俺が18でアイツが30で。」



「そんなのあり得ません。」


そう店員さんが叫んだので、俺と店員さんは注目の的。


何故か店員さんが真っ赤。



まさか、誤解されたりしてるのか。



美莉が俺を睨んいた。


決して店員さんを口説いていませんから。



美莉、俺を信じてくれよ。



なんで、こんな事になってるんだ。


俺はただ彼女に年の差の話を、しただけなのに。


でも、美莉が妬いてくれてるなら、嬉しいかも。


年令差はそんなに難しい問題ではないと思う。