童顔でいつも25才ぐらいに見られ、誰にも服の事で酷い事を言われた事はなかった。



年下のくせに、身長が180はあるだろう聖夜を、常に見上げないといないのもおもしろくない。



私は153しかないので、それもなんだが悔しかった。



12才も年下の聖夜に、何でこんな酷い扱いをされないといけないのだろ。



聖夜の迫力に何も言い返せない自分にも、イライラした。



「天野もういいから、店長は今日が初めてで、分からない事もあると思う。今日はその服の上に、この制服を着て下さい。」



仕方なく、今着てる服の上から制服を着てみた。


かなり大きい。



「店長には大き過ぎましたね。」



手も出ないし、ミニスカートが上着でスッポリ隠れてしまった。



聖夜が吹き出して笑ってるし、聖夜、笑い過ぎ。



いつまでそうして、笑ってるつもり。



「おまえ、ちっちゃいな。」



おまえではありません。



一応、店長です。



「聖夜、おまえじゃなくて店長と呼べよ。」



「はいはい分かりました。ミニ店長さん。」



ミニではなく、ミリですから。



この先聖夜と上手くやれるのか、本当に不安になった。



年下男子をどう扱えば良いのか、全く分からない。



聖夜だけには関わりたくないと思っていたのに、何故か聖夜がずっと近くにいた。



聖夜が私の教育係りだなんて、絶大嫌です。


どう考えても無理。



気分まで悪くなって来た。