その下着は自分で買ってる物ではない。



姉が自分の店の売れ残りを持ってくるから、全て貰い物だ。



私の事はお構いなしに、聖夜は何枚もの下着を干していた。


「そ、その下着は貰い物だから。」


洗濯物を干す聖夜の手が止まった。



「誰に貰ったの。まさか男。」



男な訳ないでしょ。


そんな趣味の悪い下着をくれる男なんて、ごめんだ。


聖夜から奪いとった下着を、ゴミ箱に捨てた。


なんだ、めんどくさい男だ。


こんな男は初めて。


12才も年下の聖夜に男を感じてしまった事は、勘違いだと思いたかった。



聖夜の怒ってる顔がかなり怖い。



「趣味の悪い下着をくれる男なんてあり得ない。姉さんの店の売れ残りだから、Tバックばかりなの。」



「なんだ。心配して損した。美莉、そのパジャマ透けて、中身が見えてるけど。」



何が透けて見えてるの?



聖夜の視線の先には、私の胸があった。


すっかり下着つけてない事を忘れていた。



このパジャマも店の売れ残りで、スケスケだったのだ。



あまりの恥ずかしいさに、身動きがとれず固まったまま。



「美莉、エロ過ぎ。」



聖夜に引き寄せられて、キスされてしまった。



聖夜の手が胸に触れると、体が震えた。


聖夜のキスも胸を触る手も拒めない。



このままどうなってもいいとさえ、思えた。



本当にいいの。



このまま聖夜に押し倒されても平気いれる訳。


聖夜が好きなの。


本当に好きなのか、このまま聖夜に抱かれても良いと思えるのか。