どうして、あり得ない事ばかり起こるのかな。



なんで聖夜はいつも余裕あるの。



私の裸を見たのに、何でそんな冷静でいられるのか理解出来ない。



30才のオバサンの裸なんて興味もないし、なんとも思わないんだ。


「おい。 」



聖夜が肩に触れた。



「触らないで! 」



「落ち着けよ。裸は見たが何もしてないから、安心しろ。」



聖夜にとって、女としての魅力がないって事になる。



それはかなり落ち込む。



情けなくて涙が溢れた。



「美莉、何で泣くんだ。」



「私の裸見ても聖夜が何も感じないってことは、女としての魅力がないというになるから。」


「何でそうなるんだ。普通なら裸を見た事に、怒るだろうが。」



「30才のオバサンの裸なんかに興味もないんだろうし、つまらないだろうと思ったら泣けて来た。本当にバカだね。 」



ポロポロ涙を溢していると、そっと聖夜が抱き締めた。



いい大人が何をやってるのだろ。



12才も年下の聖夜に慰められるだなんて、でも、聖夜を拒めないのはどうしてなのか。



この気持ちに気づきたくない。



聖夜を好きにならない、自信だけはあったのに。



又、ため息が出てしまう。



ハァー。


「美莉って本当にバカ。」


どうせ色気のないバカですよ。



「聖夜なんて、大嫌い。」



聖夜の胸を叩き続けた。


嫌いなんだから。


大嫌い、大嫌いだ。


絶対好きになんかならない。


12才も年下のくせに生意気だし、もうなんなのよ。


なんで、そんなに大人なの。



信じられない。


絶対好きになんかならないんだから。


今なら、まだ、大丈夫。


ここから、引き返せばなんとかなる。


何とかして……………