二人とも無言のままマンションに着いた。



聖夜はお兄さんを待たないと行けないけど、車の中でいいのか、それとも私の部屋でいいのかな。



この沈黙をどうしたらいいの。



さっきのキスを思い出しちゃって、上手く会話が出来ない。



「お兄さんから連絡来るまでどうしますか。 私の部屋に入ります。」



聖夜は無言で車を下りた。


私も後に続いた。


「おい部屋行くぞ。」



仕方なく聖夜の後を歩いた。



本当に気まずい。



「早く来いよ。」



「聖夜はいつも強引だね。」




「悪いかよ。」



顔が接近して聖夜を見上げると、片手で抱き締められ、そのままキスされた。


私の思考回路は、完全にストップ状態。



どうして、12才も年下の聖夜に振り回されなきゃいけないの。



聖夜のキスをなんで、拒まなかった。



もう体中の力が抜けて、ただ聖夜にキスされるまま。



聖夜は私から鍵を受け取ると、ドアを開けた。



この先どうなってしまうのだろうか。



なんで、こんな事になった。



今の頭では考えられない。



酸素不足でフラフラ。