聖夜がこのまま二人でサボろうと言い出した。


それは不味いと思うけど。


私も同じ気持ちだった。



聖夜がコンビニに電話を入れて、私が貧血をおこしたから、マンション迄送り届けるからと。


ついでに聖夜も早退。


バイト二人と姉さんが急きょ出勤。



ごめんなさい。


でも、絢香さんと加奈子さんは大丈夫なのか。


聖夜は心配いらないと言った。


加奈子さんには新しい彼氏がいるし、その彼氏と喧嘩して、聖夜にわがままを聞いてほしかったらしい。


絢香さんにも彼氏がいた。


もう、二人ともいい加減にして。


聖夜を振り回さないで。



今度二人が何か言ってきたら、私が怒ってやるから。



だって、私は一番年上だし。



なんて、言えるかな。



「美莉はそのままでいいから。俺にはウンとわがまま言っていいから。」


うん。


今から、ウンと甘えるから。



「今日はずっと一緒にいたい。」


マンションに着くとそのままお姫さま抱っこされて、寝室に連れて行かれた。


頭で考えるのは止める。


今はたくさん聖夜を一人占め。


誰かをこんなに好きになったことはないと思う。


自分から積極的に聖夜を求めた。



愛してる。


この気持ちは永遠。


聖夜は私だけのもの。