どうしたら、俺の本気を分かってもらえるのかと言われても。


怖いのだ。



聖夜は前の彼とは違う。


そう思っても、怖い。


「どうすれば、美莉は俺を信じてくれる。」


信じてるし、信じたいのに、うなづけないのは、どうしてなのか。


「聖夜を信じられない事が問題でなくて、自分が信じられないの。」


長い間の引きこもりが原因なのか、分からないけど。


人を信じられないというより、自分に自信がないから、不安なんだと思う。


聖夜を好きでいていいの。


聖夜を一人占めにしてもいいのだろうか。


私は聖夜の彼女でいて良いのだろうか。


怖いんだ。


「ごめんな。又泣かせて。」



私は泣いてるんだ。


30才になっても、泣き虫は変わらない。


「自分に自信がないから、聖夜と付き合っていていいのか、怖くなるの。」


「俺は美莉のそう言うとこがすごく好き。自分に自信がない所も、みんな、みんな、全てが大好きなんだよ。」


ありがとう。


嬉しい。


聖夜に抱き締められた。


「美莉が好きだ。今もこの先もずっと美莉だけが欲しい。」


公園に誰もいなくて良かった。


こんなに誰かに愛された事はない。



聖夜の腕の中からは逃げられそうもないし。



私は覚悟を決めるしかないのかな。


自分の気持ちに素直になる、覚悟。


聖夜を素直に好きだと言う気持ち。



その二つがあれば、きっと大丈夫。


聖夜、大好き。