加奈子さんは大学卒業後、高校の教師になり、加奈子さんから聖夜にわかれを告げたと言う。


ふーん。


もしかして、聖夜は今でも加奈子さんを思っていて、もしかして二股。


嫌々、聖夜はそんな器用男ではないはず。


このさい、はっきりさせますから。



隠し事は許さない。


年上女をなめんなよ。


なんて、言えたらいいんだけど。



絶対、無理。



「今カノはおばさんだから、言いたいことがあるなら、言った方がいいよ。」



そんなこと分かってるけど、聖夜に確認することが怖い。


恋愛に慣れてないんだから、ハードルが高過ぎる。



「俺の中では加奈子との恋愛は完全に終わってるから、今もこの先も美莉だけ。」


そのことばはすごく嬉しい。


嬉しいけど喜べないんだよね。



本当に恋愛には乏しいから。


こういう時に、彼氏に何を言えば良いのか。



不安しかない。


「おばさんがはっきり言わないなら、私が言うから。おばさんは聖夜と別れてよ。」


どうして、そうなるの。



今は加奈子さんの問題のはずで、私が聖夜とわかれる話になるのか。


今どきの高校生はみんなこんな感じなの。