慌て過ぎて転びそうになる。


少し走っただけなのに、息がきれた。



事務所に飛び込むと、そこに立っていた聖夜にちにぶつかる。


「イテテテ。」


聖夜に抱き止められて、顔を見上げた。


やっぱり、聖夜はイケメンだ。


じゃ、ないし。


「聖夜!元カノが来てるけど。」


隠し事は許さないから。


全て白状しなさい。


「はぁ、元カノって、誰。」


そんなの。


知らないわよ。


「可愛い高校生。」


「高校生の元カノなんていないけど。」


でも、彼女は確かに元カノだと言った。



聖夜が誰なんだと事務所を出ていくから、後を追う。



騙されないから。



聖夜がコンビニをでると、その高校生が聖夜に抱きついた。


「絢香、離れろ。」


嫌だとその子は離れようとしない。


コンビニの前だとかなり目立つから、事務所に連れて行くことにした。


聖夜の手をにぎりしめたまま。


聖夜と彼女を後を又追う事に。


高校生の元カノ登場にかなり動揺していた。