名前も知らない王子様【続編】名前を言わない王子様


なんとか平静を装って




「あ、言えたじゃん」




って言ったつもりが




「顔、赤いよ?」




という海斗の言葉で、


必死で平静を装った努力が泡になる。




「……赤くない」



「赤い」



「…海斗より赤くない」



「……赤い?」



「うん」




海斗は私の名前を呼んだ辺りから顔が赤くなっていった。



ムリって言ってたもんね。



顔を真っ赤にするくらい恥ずかしいんだ。