「わたし、これ・・・ほしくて、きぃくんに、写真、おくったの。これ、きぃくんみたい・・・って」
そのぬいぐるみを抱きしめて、酸素マスクを曇らせながら途切れ途切れにしゃべる凜。
メールでこれが送られてきたときは正直なにこれ、って思ったけど・・・(特に色)
凜が欲しいなら、って、だいぶ本気で探し回った。
「優人こんな可愛くないでしょ!」
「あはっ・・・かわいくは、ないかな?」
「ないんかい」
"でも似てるんだもん" って、みんなと笑う凜は幸せそうで、この笑顔のためなら俺の羞恥もまぁ無駄では無かったかな、なんて。
妃菜にももちろん全員からプレゼントを渡した。
昂生からはオシャレなピアス。
蒼からは凜とおそろいの写真立てと、シンプルな文房具。
俺はブランケットをあげたんだけど
「優人って子供受けしそーなもん好きだよね」
って笑われた。
学校用の膝掛け・・・っていうの?
これも妃菜が欲しがってたような気がするから買ったんだけど、笑われながらもまぁ喜んではくれたみたい。
「おめでとう、本当に」
二人の誕生日を祝えて、本当に良かった。

