アンティーク


もう少しでクリスマスが来るある日、私はいつものように一息のためのおやつを買いに大学内のコンビニに出かけた。

「あ、玲奈さん」

「レオくん、こんにちは」

「そうだ、あのさ、…………クリスマス、将生と一緒に部屋で小さいながらにパーティをしようと思うんだ。それで、玲奈さんもどうかなって」

「いいですね。…………レオくん、あの、翼くんもいいですか?」

翼くんとは2人でって言ったけど、やっぱりこの日くらいみんなで過ごしたい。

せっかく、こうして誘ってくれたのだから。

きっと翼くんにとってもいいはずだから。

「うん、いいよ、もちろん」

「ありがとうございます。多分、私たちはそんなにいられないんですけど……」

「コンクールまでもうすぐだもんね。全然、いいよ」

レオくんは、快く私の案を受け取ってくれた。

翼くんに会ったら、真っ先に言わないと。

それに、もし翼くんとレオくんや将生さんが仲良くなったらきっと翼くんももっと大学生活を充実して送れると思う。

どうせなら、友達は多い方がいい。

「じゃあ、あとで詳細はスマホに送るね」

「はい」

好きな人と過ごす初めてのクリスマスに、今から胸が躍ってしまっている。

そんな流行る気持ちを抑えて、私は音楽棟へと戻った。