キスの条件【短編】


「赤くない!熱もない!」




お願いだからこれ以上喋らないで優希(ゆうき)ちゃん…!



さっきから高松くんがこっち見てるから!



ニヤニヤしながら見てるから…!




「で、でも保健室行こう?」



「だ、大丈夫だから…」




私は今にも泣き出しそうなくらい、私を心配してくれる優希ちゃんから目を逸らしながら言った。



まさか、高松くんとのキスを思い出して赤面しただなんて、地球がひっくり返っても言えるわけがない…。




「植野さん、大丈夫?」



「だから、もう大丈……え?」



「え、高松くん?」




優希ちゃんが驚きと戸惑いの声を上げる。