「今日だけ、悪い子になってもいい…?」 「…なにすんの?」 「…藤原さんを誘惑しようと思う…」 お酒のせい、にできるほどにはまだ羞恥心が消せなくて、顔から火が出そう。 しかしそこはぐっとこらえて、一歩踏み出してからの首に手を回す。 「あー、これは、悪い子だわ。」 参ったとため息をついて、両手をあげる。 「大人をからかうなよ。」 「からかいでこんなことできない。」