ずるい。


「…ずっと気持ちにフタしてました。好きかもしれないってそんなこと思ったらもう好きなの分かってたけど、きっと藤原さんにとって私は子供だから、この気持ちにフタして、誰から見ても普通な同年代の男の子と付き合って…」

鼻をすする。

「ちゃんと、付き合った人は私を大事にしてくれて、私もこの人なら、ずっと一緒に居られると思ってた。なのに…なのに、このタイミングでそんなキュンとすることしないでよぉ。」