ずるい。



「いんじゃない?雫が楽しくいられる方が俺も嬉しいよ。」

そう、きっと、その方が楽しい。

「だよね!多分なんとなくだけど、復縁、とはいかない気がしてるからさ。」

目が伏せてしまう。
…はぁ、言っててつら。

「雫の中で答えが出てるなら、まだ良かったよ。あの、まだうちにいる山下さん、いるじゃん?あの子から、雫、もしかしたら元気ないかも、って聞いてたからさ。」

山下さんとは、私が仲良くしてた同期のうちの1人で、たまぁに連絡を取り合ったりご飯に行ったりする。