「ダメだよ、あんなまわりが男ばっかの車両。」

また心がきゅっとした。

「わぁ、過保護!大丈夫なのにぃ。」

「だめったらだめ。ほら、ここね。」

そう言って入れられた車両はたしかに女性が多かった。

「じゃあ、またね。」

「うん、ほんと、ありがと。」

発車のメロディが鳴る。