ずるい。


「ほら、私理解力あるから!」

なんてふざけてみる。

「だから、手、離そ?」

藤原さんの顔を除いた。

パッと離された後も手首はジンジンとした。

「つか、手首細すぎ。もっと食え食え!」

そう言って藤原さんは、焼いては私の皿へとひたすら肉を動かした。