「んー、分かんないよ。同年代の男の子にそう多くを求めても仕方ないと思うし、これからたくさん仕事して、職場でも上に行くに従って、だんだんいい男になってゆくんじゃないかなぁ、と。優しい人なのは確かだし。」 ため息交じりの笑いの後、藤原さんは私を見やった。 「俺さ、雫に絶対幸せになって欲しいわけよ。雫は、絶対いいオンナになるって思ってるし、その要素いっぱい持ってるから。気立てはいいし、真面目だし、気遣いやだし、相手の事考えられること知ってるし、会う度に綺麗になってって。」