あまりにも萎れる藤原さんがなんだか可愛くて、つい大声で笑ってしまった。
「そりゃさ、俺おじさんよ?たしかにおじさんなんだけど、面と向かって言われるとねぇ。」
はぁ、とわざとらしくため息を一つ吐く藤原さん。
「私がまだあそこで働いてた頃、藤原さんをおじさんだなんて思ってる人は誰もいなかったのにねぇ。」
私がまだ前の職場で働いていた頃、藤原さんには、優しい、かっこいい大人の男、そんな評判がついてまわっていた。
そのためか、わたしには藤原さん=おっさんってゆう方程式には馴染めそうもなかった。
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