私、大野雫には定期的に一緒にご飯を食べに行く飲み友達がいる。
と言っても、私が23歳なのに対して、その友達は40歳なのだが。

「お待たせっ」

今日もそんな友達と待ち合わせ。

私が駅前でスマホをいじっていると、小走りに駆けてくる男性が1人。

「いやいや。仕事おつかれさま!
時間ちょうどだし待ってないよ!」