春。桜。
快晴に晴れた今日は中学校の入学式。

私、咲崎麗は今日で中学生になる。小学2年の時にここの地域へ転校してきた。中学校になっても相変わらず変わらない顔達ばかり。

「おはよ!」
「おはよう!」

私のゆういつ無二の友達の、川岸華糸がいつものように挨拶をしてきた。
私はなかなか人と話せないタイプの人間だから
どんなことも話せるような友達は華糸くらい。

「クラスどうなるかな?」

そう聞くと
「うちらの絆はそう簡単には離されないぜ!」

華糸はそう言うけど、もし華糸と離れてしまったら私は本当にぼっちになってしまう。

そんな不安とともに学校へ着いた。

新しい制服は新しい匂いがして
知ってる顔も知らないように感じる。

恐る恐るクラス替えの表を覗くと...

「1年3組!麗!今年も一緒のクラスだ!」

安心...

「よかったよぉぉ😭」

本当に華糸と同じクラスで良かった。

でもクラスはどうだろうか?クラスのほとんどの人と話したことがない。
小学生の転校初日。人見知りである私はあらゆる人を無視してしまい。友達なんてできっこなかった。