蜂蜜のような君に、恋をした





『次はー…』


気づけば残り1駅
先輩は次の駅で降りてしまう

緊張はまだ全然してるけど、最初より肩の力が抜けていつものお喋りな口になっている


私のたわいもない会話に優しくあいづちしながら聞いてくれるおかげだ



「次ですね、降りる駅!」


「ああ」


2人でモニターに表示された文字を眺める

ああ、もうこの夢の時間も終わりか
まだ全然話たいことはあるのに
やっと緊張がほぐれてきた所なのに

そう思っても電車は止まっってはくれない

せめて、後少し、何か聞きたいこと
思考をフル回転させて考える