蜂蜜のような君に、恋をした




せっかくの話す機会、もうこんなこと二度とないかもしれない

きっと明日になってしまえばいつもと同じ、見るだけの関係に戻ってしまうだろう


何か、何か、、、


「せ、先輩はいつも、この時間帯の電車に乗って帰ってるんですか?」


私は恐る恐る問いかけると先輩は携帯を触る手を止め、私に視線を向ける


「今日はたまたま。あいつ頭悪いから補修くらって待っててくれって泣きつかれて俺も補修受けてた」


半分寝てたけどねって軽く笑う先輩はいつも電車で見るクールな先輩とはかけ離れている
私は「道連れだったんですね」と笑ってみせた


「どこの駅で降りるんだ?」


「桜ヶ丘です」


「ってことは俺が先に降りる感じか」