「ごめんな、あいつ勝手で」
少しの沈黙を破ったのは先輩からだった
「や、とんでもないです!凄く元気が良くて面白そうな方だなって」
「そ?うるさいだけで結構うざいやつだよ」
ははっと先輩が笑って答えてくれたから私も少し頬が緩む
「でも、仲が良いの、凄く伝わってきました」
そう言うと少しムッとした顔をする
きっと照れ隠しなのだろう
可愛い一面を見てしまい少しキュンとしてしまう
『まもなくホームに電車がー…』
電車が来るアナウンスが流れてハッとして時計を見る
もうそんな時間!?
今日は時間感覚がおかしくなってる気がする
「…とりあえず、ホームに行くか」
「は、はい」
私は先輩と一緒にホームに向かった
