『意味が、わからない』
「なんでだよ。簡単な話だろ?
当たりを教える交換条件として、俺の女になれって言ってんだよ?」
それだよ。そこなんだよ。
なんで交換条件が彼女なんだよ。
「…あ、淳の話、本当だったんだ?」
ボソッと。
今まで黙っていた仁が呟いた。
「あ、仁じゃん」
「おひさ〜」
「おひさ〜」
ヒラヒラ〜と手を振り合う2人。
竜也や神山さんだけじゃなくて、お助け部とも関わりがあったりするのかな。
「姫、狙ってんの?」
「欲しいな」
あたしを指差して、何かコソコソと話している。
「で?こんなめんどくせぇ七不思議にした理由は?姫が、超がつくめんどくさがりやだって、知らないの?」
「知ってるよ。だからめんどくさいのにしたんだろ?」
「…なんで?」
「めんどくさがりやを利用するんだろーが。
あえてめんどくさい事件を起こして、姫に俺を頼らせるの。
その交換条件に、彼女になれって言い続ける」
『ならないから!!』
ってか、その魂胆が相手にバレバレでいいのかって話じゃない?
聞いたからには頼らないよ、あたし。
「…失敗してるみたいだけど」
仁が苦笑いでそう言った。
「こんなことが、あと7回続くんだぞ?いつまで耐えられるか…」
そう言って、彼はニヤリと笑った。
た、確かに。
今ですら、あたしは彼に頼ろうとした。
そのうちその甘い誘惑に、うっかり乗ってしまいそう…
ピンポンパンポーン──…
突然、放送が入った。
「全校生徒の皆さんにお知らせです」
『大和先輩…?』
流れた声は、大和先輩のもの。
「ただいまより、生徒参加型のゲームを開催したいと思います」
その声に、遠くのほうで生徒たちのざわめきが聞こえた。
なんか、生徒参加型のゲームって、前にもあったよね。
あたしを捕まえろってやつ。
ホントに怖かったんだから!!


