「紙だ」
『わかってるわッ!じゃなくて、なんでこんなに紙が大量発生してんのか聞いてんの!!』
平然と言ってのけた仁に対して、自然と声が大きくなった。
この状況下において、ボケは必要ねぇんだよォォ!!
「七不思議の一つだよ」
『へっ?』
「お前、七不思議全然知らねぇの?」
呆れた顔でそう言う仁。
『知らないね。ってか誰も七不思議になんて触れなかったじゃん』
転校生、ナメんじゃねぇよ。
あれだよ?ページ数が結構なもんだから、進んでる?なんて錯覚してるかもしれないけど、あたしまだ転校してきて1ヶ月弱だからね。
まだまだ初心者だからね。
知らなくて当然だからね。
「七不思議その1。【紙、降臨】」
『……神じゃなくて?』
「【紙、降臨】」
『………。』
ネーミングセンスゥゥゥ!!!!
ただのひっかけじゃん!むしろだじゃれじゃん!!
「【紙、降臨】ナメんなよ?たぶん…HR教室とか職員室とか、人がいる教室以外はどの教室にも“降臨”しちゃってるから」
仁が付け加えて言った。
いやいや。降臨しすぎだし。
無人の教室なんて、このだだっ広い学校に何部屋あると思ってんの!?
その教室が全部この状況……
資源の無駄も大概にしやがれェェ!!ストップ、地球温暖化だバカヤロー!!!!
『ん?この紙、全部なんか書いてあるじゃん』
あたしはそこら辺に落ちていた紙を拾い集めた。
『ハズレ?』
拾った紙にはすべてそう書かれている。
「アタリを探すの。“降臨”した紙から」
仁のその一言に、気が遠くなった。
この大量の紙の中から、ただ一枚だけを探し出す……?
めんどくせぇぇえぇえ!!!!


