ダッシュ、とのことなので、ちゃんと走って向かったあたし。
偉くね?
ガラッ
『はぁっ、はぁっ、なんですか?もう授業始まるっ──…』
生徒会室のドアを開けて、息を調えながらそう言うも、飛び込んできた目の前の光景に、思わず黙ってしまった。
『ど…どーしたんすか、これ……』
一面、紙、紙、紙。
生徒会室が、紙で埋もれていた。
「ひ、めっ…」
紙の中から、ニョキッと腕が出てきた。
なんか、ホラーっぽいんだけど。
でも聞き覚えのある声で、怯えたりはしなかった。
『仁?』
腕を掴み、思いっきり引っ張る。
「いでっ、いでででで!!」
仁を発掘した。
「腕、抜けるわっ!」
『抜けてないから平気』
「抜けてからじゃ遅い『何これ?』
まだ文句を言い続けている仁を遮り、無理やり本題に入った。
「あー…これはだな、」
いつもなら、不完全燃焼!とか言って、最後までツッコミきる仁。
なのに、あっさり流されてくれた。
よっぽどのことなのかな…?
辺り一面を覆い尽くす紙を見ながら、そう思った。


