お助け部ッ☆





「そう、勝負。姫をかけて」

「……どうやって?」



あたしそっちのけで進んでいく会話。


ちょっとちょっと。


どーなってんのよ?



「そうだな…七不思議ってどーだ?例年通り、七不思議は俺が作る」



今ハッキリ作るって言ったよ。七不思議、偽造しちゃってるよ。



「内容は……姫の争奪戦だ。お前が姫を守りきれたらお前の勝ち。俺が奪えたら俺の勝ち。俺が勝ったら姫は俺のもんだ。金輪際、関わんな」



ちょっとちょっとちょっと。


ずいぶんと勝手なご意見じゃあございませんかィ?



「……わかった」



竜也くぅぅぅん!?!?



「その代わり。俺が勝ったら、もう姫香に近づくな。俺の邪魔するな。あと一生2位でいることと、望月財閥に忠誠を誓え」



真顔でサラッと言ってのける竜也。



「え、なんかペナルティ多くね?」

「そう?…何。自信ないわけ?」



なんて、勝ち誇った笑みを浮かべる竜也。


なんだか、大和先輩とかぶって見えた。



「はっ、ナメんな。俺を誰だと思ってる」

「ずーっと望月にくっついて回ってる、俺らにはどう頑張っても勝てっこない、2位の新田」

「埋めるぞ、コノヤロー!!!!」



竜也に掴みかかろうとしている新田竜樹を、一生懸命なだめる神山さん。


っていうか、お2人さん?



『盛り上がってるところ、水をさすようで悪いんですが………』



にらみ合う2人の様子をうかがうように声をかける。



「「何?」」



お互いに目をそらさず、同時にあたしに目もくれず、そう聞く2人。



『あたしの、意見というものは一体……?』

「お前は黙って見届けてりゃあいいんだよ」



あたしの髪をくしゃっとしながら言う、新田竜樹。


その手を、触んな、と言って払いのける竜也。



「大丈夫。姫香は俺が守るから」



その大丈夫を聞いてもまったく安心できないんですけどー!!