ふん、今に見てろ!
俺のすごさにホントに腰を抜かすがいい。
イノシシの着ぐるみのポケットの中から携帯電話を取り出す。
『スッゲェ!着ぐるみにポケットついてる!!ちゃんと実用性を考えてるんだ!!
すんません、神山さん。あたし、あなたを見くびってました』
そう言ってペコリと頭を下げた。
「ここなの!?ここで俺のすごさに腰抜かすの!?ってか着ぐるみの実用性って!?」
…この子の感性がいまいちよくわからん。
まぁとにかく、SP呼んだらもっと敬われるんじゃね?
携帯を開く。
…………よせばいいのに。
「っっあぁぁあぁあぁぁあぁぁぁ!!!!」
『な、なんすか?』
「けけけけ、圏外だとぅ!?」
『そりゃ普通に考えて山奥だと圏外っしょ』
「えぇえぇぇ!?何その冷静な解釈!!」
『常識じゃないっすか』
だんだん…姫が翔平や大和に見えてきたぞ。
「……やべぇ。俺しばらく立ち直れねぇかも」
自分の思考の低レベルさと、姫香の冷静なツッコミが相当なダメージを与えていた。
ガクリ、と膝をつく大人の男・神山淳之介。
『しばらくはへばってていいですよ。あたし、助けを呼びつつキノコ探しますから。役立たずイノシシ……じゃなくて、神山さん♪』
そう言い残して、さらに奥深くに進んでいった。
「役立たずイノシシ…役立たずイノシシ…役立たずイノシシ…」
せっかくの主役Missionなのに、いいところどころか醜態を晒した神山だった。
……っつか主役Missionにイノシシの着ぐるみってどーよ!?


