お助け部ッ☆





「はい、終わり」




そう言って、大和はホワイトボードの字を消していく。




「絶対忘れんな?今説明したとこさえ理解してれば、赤点は取らない。この学校のテスト問題のパターンはだいたいそんな感じだから」

「やっべ…頭爆発しそー…」




仁は頭を抱えた。




「普段使わない脳みそ、フル活用してるからだろ?」

「ひっでー!!俺だって頭使って生きてるよ!!」

『「………」』




叫んだ仁をじとーっと見つめる姫香と大和。




「可哀想な子を見るような目で見るなァァ!!っつか姫はどちらかとゆーとこっちサイドだろ!?」

『一緒にすんな、運動バカ』

「ほっとけェェ!!」

「まぁまぁ」




大和はぎゃあぎゃあ喚く仁をなだめるように、




「大丈夫。たとえ運動しか能がなくても、たとえ何回教えても理解しない哀れな頭だったとしても…お前ならたくましく生きていけるさ」




と言って笑った。




「結局テメェは何がしたいんだよっ!!けなしたいのか!?それとも励ましたいのか!?」

「…生きる希望を失ってほしい」

「死ねってかァァ!!遠回しに死ねって言ってんのかァァ!!」

『仁、諦めの悪い男は嫌われるんだよ?』

「諦めって何を!?人生を!?」




なんかコイツらと喋ってると生気吸いとられそう!!



とか本気で思った仁だった。