お助け部ッ☆




『「元素…周期表?」』




姫香と仁は同時に首を傾げた。




「そこからなんだ…」




大和先輩は2人を見比べて、大きなため息をついた。



そして莉央が折ったので、新しいペンを取り出すと、ホワイトボードに何やらスラスラと書き始めた。




「水兵リーベ、僕のお船。名前あるシップス、クラークか」

「なんじゃそりゃ?」

『黒魔術の呪文?』

「バカ。この単元の基本中の基本だ。意味は後で説明するから、まず暗記!!」

『「はいっ」』




ひたすら…その謎の呪文を暗記した。







『ほぉ…さっきの変な呪文は、元素を軽いものから並べたときの覚え方だったんだ』




ノートに呪文(覚え方)をメモりながら、姫香は呟いた。




「そう。一番最初に習ったはずだけど?」

「えー。俺ぜんっぜん記憶にないッスわ」

『あたしも』

「………。」





コイツら絶対寝まくってたんだ…


先生、可哀想だな。



ついには先生に哀れみさえ感じ始めた大和だった。