お助け部ッ☆




「はっ!俺が上位だってこと、ある程度想定してたとか?やっぱ俺には隠し通せない秀才オーラってもんが『ないッ!あービックリしたぁ〜!』

「姫ちゃんヒドッ!!」




すすす、と隅に寄って、体育座りしてなんかブツブツ言ってた。



隅っこでメソメソしてるチャラ男なんてそうそういないよ?


まぁ翼先輩だし。


そのうち復活するだろうけど。




「じゃあとは理科な」

『大和先輩でしょ?』

「おう」




ですよね。


あの人が頭良くないわけないもんね。




もう一度成績表を眺める。




1位 瀬川 大和




ほーらね。


頭よくなきゃ腹黒で計算高いなんて、許されないもの。




「姫ちゃん」




名前を呼ばれ振り向くと、さっきまでダイニングでコーヒー飲んでた大和先輩がニッコリ立っていた。



おっと。この笑顔はヤバイぞ。




「今なんか変なこと考えてなかった?」

『……まっさかー』




ここにもいたよ!翔平一族!!


あんた仲間多すぎ!!








午後1時──…



ようやく勉強会スタート!!




でもって1教科目。




「今回のテスト範囲はぁ…経済のとこだねっ」




莉央の現代社会。




「経済ってゆーのはねぇ、中国の経世済民から転化したんだよ」




どっから持ってきたのやら、ホワイトボードに文字を書きながら喋る莉央。




『「へー…」』

「じゃあ問題っ☆経世済民とは?」

『はいはーい!』




姫香が手を挙げた。