1位 暁 翔平…500点
『しょ、翔平が首位ィィ!?』
思わず叫んだらご本人に睨まれた。
「なんか文句ある?」
いや、文句とか!!
そーゆー次元の話じゃないんですって!!
『しかも500点って……』
「国・数・理・英・社。全部満点」
仁が説明を加えてくれた。
『オールマイティー!?』
なんだコイツー!?
弱点ねぇのかよ!!
非の打ち所がないってヤツか!?
あ、違うわ。
性格に問題が……
「なんか姫、変なこと考えてない?」
『……まっさかー』
無駄に鋭い勘もね!
「な?翔平にすがりたくなる気持ち、わかった?」
『う、うん…』
そんなあたし達を見かねたのか、
「…まぁ。1教科だけなら教えてあげてもいいよ」
『「マジッスか!?」』
と、了承をゲット!
「で?何教えてほしいの?」
「うーん…姫どーしたい?」
『数学!』
あたしは勉強全般苦手。
でも特別。数学だけは特別出来ない。
っつかそもそも存在する意味がわかんない。
足し算と引き算とかけ算とわり算さえ出来りゃ生きていけんだよ!!
「わかった。でも眠いから夕方ね」
そう言い残して、自室へと帰って行った。
『翔平、何しに起きてきたんだろ?』
「さぁ?」
『っつか一番遅く起きてきたくせにまた寝るなんて…』
「あぁ、アイツ1日12時間は寝てっから」
…半日じゃん!!
ペースがご老人じゃん!!
「とにかく、これで数学はなんとかなった」
『…翔平に頼んだぐらいでなんとかなるもんなの?』
「アイツ、お助け部の依頼で留年スレスレの高3を有名大学に進学させたんだぜ?もちろん、コネなしの現役で」
………スッゲェェ!!


