お助け部ッ☆




「お前…寝てる余裕ないんじゃないの?」

「でも勉強大っ嫌いだもん、俺」




大きなあくびをしながらそう言う仁。


よっしゃあ!とりあえず仲間見っけ!!




『仁!あたしもあたしも!仲間だねぇ〜』




仁の隣に移動してベシベシ肩を叩いた。




「ドンマイ、仁」




そう言って立ち上がろうとする翔平に、すがりつく仁。




「ちょ、待て!姫と同類だけはマジ勘弁!!」

『んだとー!?どーゆー意味だコノヤロー!!』

「まんまだバカヤロー!!翔平!頼む、勉強教えてー!!」

「……やだ。めんどくさい」




言うと思った!!




『別に翔平なんかに頼らなくてもいーじゃん。頭いい人探して一緒に勉強しようよ』




すると仁は。




「これ、見てみ」

『ん?』





仁が出したのは一枚の紙。




『入試……成績順位表…?』

「今年の入試の成績だよ。姫は転校生だし、理事長の姪だから【面接】だけで済んだけど」




あ、そっか。
ここって一応、普通の私立高校なんだ…


全てにおいて豪華だから、ここが学校ってことすら忘れそうになってた……




ってことは。


あたし、あのオーディションという名の【面接】だけで転校できたんだから
スッゴいラッキー?




「だから、フツーに入試があったわけよ。その成績順位」

『この表が何?』

「バカ。よく見てみろ」




よく見てみろっつったって……


あたし同じクラスの人の名前やっと覚えたばっかなんだよ!?


こんな表見せられたって、頭いい人が知らない人じゃ意味な………




んぁ?




『なァァァ!?』




目から鱗ってまさにこれだよ!?