お助け部ッ☆





とゆーことはよ。

あれか?
お坊っちゃまが自分の気に入ったヤツだけ入学させて、理想の学園を築こうってか??



えー…とんだワガママじゃん……



ん、まぁ…決めつけんのは早いんだけど……


実際会って話さないとわかんないよね。


あたし金持ちと喋ったことないからなー…


やっぱ金持ちに挨拶するときって…【チャオ!】みたいな?もしくは【ボンジュール】??




「あんた、素直に育ったんだね」

『え?』

「今の、全部声出てたよ」

『うそ?!恥ずかしっ!!』

「大丈夫、あんたが思ってるような子じゃないから」

『そーなの?』




ニッコリ笑って頷いたみっちぃに、あたしも安心して頬を緩めた。




「ちなみにお坊っちゃま、日本人だから普通に【こんにちは】で大丈夫だから」

『いやぁ…なんとなく金持ちって英語喋ってそうじゃない?』




えへへ、と頭を掻く姫香。


【チャオ】はイタリア語で【ボンジュール】はフランス語……


英語なんていつ喋ったのかしら?




叔母がそんなことを思っているとは全く知らない姫香はのんきに紅茶を飲んでいた。




「ほら、もう行きな?ここ出て、突き当たりを左に行ったら談話室あるから」




頑張れってみっちぃに送り出され、あたしは談話室に向かった。