「ん…」 祐希は目を開けた。 薄暗く、湿っぽい倉庫のような所に、ロープを巻きつけられて転がされていた。 周りに敵はいないようだ。 …あたしとしたことが。 完璧に油断してた。 帰ったら莉央に怒られるかな。 祐希は倉庫の中を見渡した。 人が倒れている。 あれって…… 「姫香!!ねぇ、起きなさいよ!!」 ピクリとも動かない姫香。 大量に薬を吸引してしまったのだろうか。 ガララッ 倉庫の扉が開いた。 「……佐野っ…」 佐野組の組長だった。