繋ぎ合ったままの手の感触が
あまりにも心地よくて
自宅のあるの方角に向かっていることを自覚した今、
そこへ帰りたくない気持ちがもっと高まった。
夢のような今日がどうか夢で終わらないように
一緒にいたいんです
だから
なんと思われようと伝えておかなきゃ
『入江先生、もういっそのこと、今日は・・・・』
「帰ります。」
『どこに?』
「俺の自宅に。」
帰りますとか
俺の自宅にとか
入江先生が
こんなにも積極的だなんて
それも知らなった
現在に至るまで、彼の
ただの教え子
ただの同僚だったあたしは
知りませんからッ!
でも、遠慮はしません
尻込みしたりもしません
『あたしも一緒に・・いいの?』
入江先生がすぐ手の届く場所にいなかった大学生時代
心の中には入江先生がいても
体は別のオトコに抱かれていたりした元プチ肉食女子
まあ、それなりにオトナ・・・ですから
でも心も体も入江先生でいっぱいになるのなら
遠慮も尻込みなんかもしていられない
ココロの準備OKです!!!!!!
『っていうか、あたしも一緒に!!!!!・・・です。』



