嘘つき



“やっぱり友達として会わない?”

そんなlineをみたのはその日の夜だった。

友達?友達ってなに?
さっき心配かけたくないから会えないっていったのはなに?


わたしのいろんな気持ちが爆発して、言いたいことを全部送った。

“わたしのことどう思ってましたか?正直今まで会いたいとかあそこまで言われたりしたことなかったし、ちょっと期待してました”

“好きだよ、本気だった”

“それなのに、彼女作るんですね。矛盾してませんか”

“俺、4年間くらい付き合った彼女に浮気されて、そこから人で埋めるようになって。
彼女も、そのうちのひとりだった。ずっと俺に好意よせてきてくれて”

“それで付き合うんですね”

“理沙のこと、本当に好きだったし嘘はない。誤解が生まれそうだから、直接ちゃんと会って話したい”


わたしは、もう会わないつもりで自分の本音をぶつけたから正直会うのはためらった。

でもわたしも気持ちにけりをつけたくて、結局会うことに決めた。